秋元康氏が本気出しすぎて震える乃木坂46の曲4選 #乃木坂46
乃木坂46は秋元康氏プロデュースのアイドルグループで、全ての楽曲の歌詞を秋元さんが作詞しています。
色々聞いてると「ん?」って共感できないものもあったりしますが(笑)、「康本気出しすぎ…」と震え上がる素晴らしい歌詞の楽曲も多くあります。
アイドルの曲だからと敬遠する人も多くいると思うのですが、乃木坂ちゃんのビジュアルだけでなく楽曲も是非聴いて魅力をさらに感じてほしいなという気持ちでこの文章を書いてます。
秋元さんはよく恋愛の曲を描きます。「臆病な僕がわがままな君に振り回される」的な歌詞が多いんですよ(偏見)。48系列でもそうだし、乃木坂でも裸足でsummerとか。というか、表題曲ってそういう歌詞になりがちなんだと思うんですね。
でも、康の本気の出しどころはそこじゃねえんだと。
カップリングで本気出しがちな康だからこそ、知らない人には魅力がなかなか伝わらないのです。
ということで、私が多くある乃木坂46の楽曲の中でも特に歌詞が「一曲丸々良すぎる!!!」と思っているものを紹介します。
(歌詞の考察については、本当に私の勝手な考えです。秋元さんは、大事なことを歌詞に残さず、聴き手に考えさせていると思います。)
- やさしさとは
7thシングル「バレッタ」収録曲。
橋本奈々未ちゃん、松村沙友理ちゃん、西野七瀬ちゃん、生田絵梨花ちゃん、若月佑美ちゃん、能條愛未ちゃん、中元日芽香ちゃんの7人のユニット曲です。このユニットでの楽曲はこの「やさしさとは」のみ。後に「歌声に特徴のあるメンバー」で選抜されたと明かされました。センターを務めるのは卒業している橋本奈々未ちゃんです。
歌詞はこちらから↓
http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l02f2d6.html
落ち込んでいる君に、すぐに駆け寄ることもできず何も出来ない僕。
もっと感情的になれたら…と後悔して、やさしさとは何なのだろうと考えます。
君に早く駆け寄ることがやさしさなのか、君の涙を拾うことがやさしさなのか、慰めることがやさしさなのか、何も言わずそばにいることがやさしさなのか。
分からずに、ただ歩くしかできない。
そして、後悔を抱えたまま生きていくのなら「孤独を選ぼう」と僕は思う。
切なすぎない!?切なすぎるだろ…。
人への接し方って正解がなくて、どんな態度をとったとしてもあとになって「やっぱりああしておけば良かった」と後悔してしまうものなのだと思うんです。だからこそ、本当の答えではなく今信じられることをそのときそのときで選択するしかない。
でも、そうやって後悔ばかりが心に積み重なったとき、自分は何も出来ないなと、自分は酷い人間だなと思ってしまって、だったら1人でいた方が楽だと思ってしまう。
1人でいた方が後悔はないけど、そんな人生すごく悲しいなとも思います。
誰かのために、どうしたらいいんだろうと悩んだりやさしくありたいと思うその気持ちこそが「やさしさ」で、どうすることが答えなのかもわからないけど、人のためにやさしくありたいと思うやさしさだけは無くしたくないと思いました。
- ないものねだり
16thシングル「サヨナラの意味」収録曲。
このシングルで卒業した橋本奈々未ちゃんの唯一のソロ曲です。
秋元さん、橋本奈々未さんについて本気出しすぎと思います。というか、橋本奈々未さんという人物の魅力について深く考えすぎ、というか。秋元さんが解釈した橋本奈々未さんという人物の答えのような曲だと思っています。
歌詞はこちらから↓
http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l03ceb7.html
この楽曲の話をする前に、橋本奈々未さんについ話さなくてはいけません。
橋本奈々未さんは、北海道出身で、裕福ではない家庭で生まれ育ちます。大学進学のときに「早く家を出たい」という気持ちで東京に上京。バイトを掛け持ちしてなんとか生活しますが限界がきて、そんなとき乃木坂46の1期生メンバーに選ばれました。個性的なメンバーが揃った1期生の中でも一目置かれる存在でした。そして、乃木坂46を卒業すると同時に芸能界からも引退しました。
この楽曲は、橋本奈々未さんが乃木坂46の中で過ごした日々が全て「長い夢の中の世界」だったと捉えた楽曲だと思っています。
橋本奈々未さんは乃木坂の中でたくさんの経験をしましたが、彼女が望んたことは「普通の幸せ」だったのかもしれないなと。夢の中で乃木坂46というキラキラした世界を見て、そう気付いた。だから、ないものねだりせず目が覚めてもこのままでいいと、「アイドルにならなかった橋本奈々未さん」が思ったという曲だと思いました。
私はこの曲の中で特に「何かを失うなら そこまでして欲しいものは一つもない 今持ってる全てが私の全てでいい」という歌詞が好きです。
20thシングルの表題曲です。
生駒里奈ちゃんのラストシングルとしても注目されたこの曲。
歌詞はこちらから↓
http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l04608c.html
シンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」という意味。
私はこれは秋元さんが「乃木坂461期生の出会い」に向けて書いた曲だと思っています。
沢山の偶然が重なって2011年の8月に出会った彼女達の出会いは、意味のあることだったということだと思います。
それを、信号のある交差点でたまたま赤信号で隣り合うことのように偶然で奇跡的であると例えているのだと思います。
そんな彼女達が愛を分け合って育ててきたグループが乃木坂46なのだと思います。
私は、生駒ちゃんに惹かれて乃木坂ちゃんを好きになりましたが、こんなにも乃木坂を大好きになったのは乃木坂46というグループの愛に溢れた雰囲気があったからなんです。だから本当にシンクロニシティという曲が生駒ちゃんのラストシングルになって良かったなと。2番の歌詞は生駒ちゃんのための歌詞だと思っています。
信号、交差点がキーワードの楽曲といえば、乃木坂46の楽曲の中で名曲といわれる「きっかけ」という曲があります。
歌詞はこちらから↓
http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l03ab06.html
胸の衝動をきっかけに、またそれぞれがそれぞれの道を歩いていく。そのときに、泣いている人のために自分も涙を流せる人になりたいと思う。それも「やさしさ」だなと思いました。
- 新しい世界
20thシングル「シンクロニシティ」のカップリング曲。
アンダーメンバーが歌唱する楽曲で、センターは鈴木絢音ちゃんです。
歌詞はこちらから↓
http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l046086.html
初めて歌詞を見た時、衝撃を受けました。
この歌詞を女性アイドルに歌わせるとは、凄いなと。
この曲を「ホモの曲」なんて言う人の人生ってすごく可哀想で貧相なものなんだろうなと思うんです。
僕には彼女がいる。すごく素敵な女性なんだと思います。だから、気付かれてしまった。僕の変化に。
真実を伝えたら彼女を傷つけてしまうと、自分にも彼女にも嘘をつく。でも、僕は本当の自分を認めて新しい世界に踏み出す。
彼女に対して僕が思う最後の気持ちが「失望させてごめん」なのがあまりにも切なすぎるなと思います。
相手が女の子だったら、失望なんてさせなかった。僕がこんなだから、男の人を好きになってしまったから、失望させてしまう。すごくすごく悲しい恋愛ソングだと思います。
いかがだったでしょうか。
私にはこの4曲が特に響きましたが、もっともっと素敵な曲があるので、少しでも興味を持ったらたくさん乃木坂の曲を聞いてほしいなと思います!